ほんたす無人化・省力化コラム

「あ、もう閉まってる…」本屋好きの悲痛な叫びを減らせるか? 無人営業店舗を拡大する「ほんたす」の現在地

「あ、もう閉まってる…」本屋好きの悲痛な叫びを減らせるか? 無人営業店舗を拡大する「ほんたす」の現在地

2026年06月01日 11:34

「終電帰りに本を買いたいのに、最寄りの書店はもう閉まっている……」

「出勤前に少しだけ寄りたいけれど、まだ開店前だった」


――このように“あと少しだけ本屋が開いていてくれたら”と思ったことはないでしょうか。

生活時間が多様化するいま、書店にも“買いたいときに買える”利便性が求められています。そうしたニーズに応える動きとして、夜間無人営業や24時間営業を可能にする新しい書店運営の仕組みが、少しずつ広がっています。


意外と、あなたの町の近くにも「いつでも行ける本屋さん」があるかもしれません。

書店の無人営業を支援している「ほんたす」とは?

日本出版販売株式会社(以下:日販)が提供する「ほんたす」は、夜間や早朝など従来は立ち寄りにくかった時間帯でも本を購入しやすくするための店舗運営省力化ソリューションです。

入店管理システムや無人接客ツール、遠隔接客サービス、警備・設備制御などを組み合わせることで、完全無人営業や有人・無人のハイブリッド営業、営業時間の延長などを実現。利用者にとっては“行きたい時間に行ける書店”が増えることにつながります。

「ほんたす」導入書店はこのたび10店舗に到達し、生活者の利便性向上と、事業者の持続可能な店舗運営の両立を支える仕組みとして広がりを見せています。

全国で広がる「ほんたす」導入書店

【完全無人書店】 2店舗

・ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店(東京都 千代田区)

・ほんたす しんこうべ(兵庫県 神戸市)

 

【有人・無人ハイブリッド営業店舗】 8店舗

・あゆみBOOKS 杉並店 supported by ほんたす(東京都 杉並区)

・TSUTAYA JR東所沢駅前店(埼玉県 所沢市)

・TSUTAYA 籠原店(埼玉県 深谷市)

・TSUTAYA 流山店(千葉県 流山市)

・TSUTAYA 二十世紀が丘店(千葉県 市川市)

・TSUTAYA 鎌ヶ谷店(千葉県 鎌ヶ谷市)

・TSUTAYA いまじん白揚笹川店(三重県 四日市市)

・TSUTAYA 武雄店(佐賀県 武雄市)

※2026年5月時点

導入が広がる背景にある、人手不足と営業時間延長のニーズ

こうした利便性の背景には、利用者側のニーズだけでなく、書店側の運営課題への対応があります。

人手不足や人件費の上昇、営業時間の見直しといった課題を抱えるなかで、「ほんたす」は既存店舗の形を大きく変えずに導入しやすい省力化の選択肢として注目されています。


日販は2023年9月26日に完全無人書店「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」をオープンし、入店管理、遠隔対応、防犯・防災体制など、無人営業に必要な運営ノウハウを蓄積してきました。その後、2024年9月26日には「あゆみBOOKS杉並店 supported by ほんたす」をリニューアルオープンし、有人・無人のハイブリッド型営業を実現。さらに2025年1月31日からは「TSUTAYA 流山店」に導入し、小型店舗にとどまらず大型店舗でも営業時間延長と省人運営の可能性を広げています。実証から既存店展開へと段階的に進めてきた点は、同様の課題を抱える事業者にとって導入検討のしやすさにもつながっています。

書店で培った仕組みは、他業種店舗にも展開できる

「ほんたす」は、書店の無人営業や省人運営で培った仕組みをもとに、他業種の小売店にも応用できるソリューションです。

入店管理、遠隔接客、警備・設備制御などの機能を、店舗の規模や業態、運営課題に応じて組み合わせることで、営業時間延長、無人化、省人化など多様なニーズに対応できます。書店での導入実績をベースに展開できる点は、新たな運営モデルを検討する事業者にとって具体的な判断材料にもなります。

 

利用者にとっては“必要なときに立ち寄れる書店”が増えることにつながり、事業者にとっては限られた人員でも売上機会を広げやすくなる――。

「ほんたす」は、生活者の利便性向上と店舗運営の持続可能性を両立させる選択肢として、今後さらに広がりが注目されます。日販は今後、書店運営の持続性向上に貢献するとともに、同様の課題を抱える他業種小売店への提案も進め、新たな店舗運営モデルの拡大を目指していきます。